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ゲノム創薬



 塩基配列、遺伝子発現情報、および蛋白質などに関するゲノム情報を利用して、効率的に医薬品開発を行うことが可能となり、これをゲノム創薬といいます。

 本来、多くの病気の原因はその病気を患っている患者の蛋白質の異常によることが多いので、この蛋白質の設計図である遺伝子情報を解明し、それに基づいてピンポイントで攻撃する医薬品を創ることができるとの考えが基本にあります。


 従来の薬であれば万人にそれなりに効く代わりに、その効果には個人差があり、しかも患部以外の正常な細胞にも副作用が発生しますが、患者本人の遺伝子を解析して設計された医薬品なら、その患者の症状に最も有効に効き、しかも副作用を最小限に抑えられるようになります。

 既にヒトゲノムの解析が完了し、欧米においてはゲノム創薬の熾烈な競争が展開されています。

 ゲノム創薬に必要な巨額の資金を捻出したり、研究を加速するために、製薬会社の大型合併が繰り返されています。
 日本の製薬会社はやや出遅れ気味であり、これでいいのかとの指摘もあるが、やがて世界の大手製薬企業も巻き込んだ企業再編の波が押し寄せてくるのは必至の状況です。

 日本のバイオ医薬品市場は、2015年には1兆円規模にまで成長するとされていて、病気に関連するタンパク質の発見競争は激化する様相にあります。有効な蛋白質が見つかれば画期的な新薬が開発できたも同然だからです。