家庭用電化製品(家電)の中で、冷蔵庫・エアコン・洗濯機・炊飯器・電子レンジなどは、通常、清潔感あふれる白い箱的なイメージがあることから、白物家電と呼ばれています。 戦後、1950年代になると、これらの家電は「白物家電」と呼ばれるようになったのですが、どうしてそう呼ばれるようになったのでしょうか。 1950年代は戦後の混乱が終わりようやく復興の兆しが見えてきた時代でした。
この時代、人々の羨望の的は「洗濯機・冷蔵庫・白黒テレビ・電気炊飯器」などで、人々はこれらの中の三つを指して、三種の神器と崇めました。それらの商品は、清潔感を演出することもあって、すべて明るく光沢のある白一色だったのです。 最近では、オーディオ機器などでは、黒系だったりすることもあり、この場合は黒物などとも呼ばれています。また、テレビなどでは木目調なども使われていますが、冷蔵庫やエアコン、炊飯器、洗濯機などでは、現在でも白系が主流です。白物家電はまだまだ健在ということでしょう。