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〔チアノーゼ〕 |
チアノーゼは医学用語で、皮膚の粘膜が紫色、暗青色または暗藍色になることをいいます。 |
〔チアノーゼのタイプ〕 チアノーゼのタイプには、次の三つの種類があり、ほとんどの場合は、心臓の病気や呼吸器の病気が原因で起こります。 ・〔動脈血の酸素欠乏による中枢性チアノーゼ〕 ・〔静脈血の酸素欠乏による末梢性チアノーゼ〕 ・〔先天性疾患によるチアノーゼ〕 中枢性チアノーゼは、主に口腔粘膜、眼球結膜などに出現し、末梢性チアノーゼは、指、耳朶、鼻尖、頬部などに出現します。 結局、チアノーゼの原因となる疾患は、次の三つにあるとされています。 ・〔呼吸器疾患〕 ・〔循環障害〕 ・〔異常ヘモグロビン〕 肺や心臓の病気の多くは、血液中の酸素濃度低下の原因となり、血管や心臓に先天的異常があれば、肺から戻って心臓に向かうべき血液が、直接静脈や左心室に流入してしまうためにチアノーゼ現象を起こします。 これら、それぞれの原因によるチアノーゼの違いについて少し説明します。
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〔チアノーゼの検査と診断〕 血液中の酸素濃度は、動脈血ガス分析で検査できます。 酸素濃度が何故減少しているのか調べるために、次のような検査が行われます。 ・胸部X線撮影 ・血液流量検査 ・肺や心臓の機能検査 電極を指先や耳たぶに挟むだけで酸素濃度が測定できる、パルスオキシメーターを使えば、重症患者の酸素濃度も連続的に調べられます。 チアノーゼの原因確定と、治療には、先ず酸素吸入療法が試みられます。
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