この広大な敷地内に、KEKBと呼ばれる一周が3kmもある巨大な電子・陽電子衝突型加速器や、各種実験装置があり研究が進められている。 |
KEKBのような粒子加速器を使用して、電子や陽子などを光速近くまで加速する研究には、大きく分けて二つの分野がある。一つは、光速近くまで加速された高エネルギーの粒子同士を衝突させ、宇宙の誕生時に多数存在していたはずの粒子を発生させ、その反応を調べる研究や、ニュートリノを発生させ、その振る舞いを調べる研究などである。これらは物質を究極まで細分していくと、どうなているのか、物質の根源や、宇宙誕生時の謎を解明する科学の基礎研究である。 |