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〔三種の神器〕



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 家電を表す特有な言葉に「三種の神器」というものがあります。この言葉はその時代時代の家電の中で、人々が最も羨望した三つの電化製品を指していました。

 昭和30年代、戦後の混乱が終わりようやく復興を果たした時代には、次のものが三種の神器でした。

 ・電気洗濯機
 ・電気冷蔵庫
 ・電気炊飯器


 やがてどの家庭にも電気炊飯器は普及し、白黒テレビが発売されるようになると、次のように変わりました。

 ・白黒テレビ
 ・電気洗濯機
 ・電気冷蔵庫


 人々は平成の天皇のご成婚を見ようとテレビの売り上げが大きく伸びました。また、この時代「最早戦後ではない」という言葉が流行しました。

 昭和40年代に入ると、世の中は高度成長時代を迎え、三種の神器は高価なものへと変化し、これらは英語での頭文字から3C(Car,Cooler,ColorTV)とも呼ばれていました。

 ・自動車
 ・クーラー
 ・カラーテレビ

 そして平成に入ると、三種の神器(新三種の神器)は、また変わりました。

 ・デジタルカメラ
 ・DVDレコーダー
 ・薄型テレビ

 この他に、次の商品がキッチンの三種の神器と呼ばれるようになります。

 ・生ゴミ処理機
 ・IHクッキングヒーター
 ・食器洗い乾燥機

 平成15年に、小泉首相が新三種の神器というものを発表しました。

 ・食器洗い乾燥機
 ・薄型テレビ
 ・カメラ付携帯電話

 平成も27年を過ぎると、現在の三種の神器はいったい何なのか、ちょっと見当がつかなくなっています。

 ところで、本来の三種の神器は、日本古来の伝説に登場し、その後も天皇家に伝わることになる次の三つの宝物を指しています。これらの由来については、今後調べてみたいと思っています。

 ・鏡
 ・剣
 ・勾玉(まがたま)