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〔ユニバーサルデザイン〕

 
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 世界には200以上もの国々があり、いろいろの民族、宗教、習慣、文化を持っています。また、身のまわりを見れば、男の人、女の人、大人、子ども、若い人、お年寄りがいます。

 そして、身体の大きい人、小さい人、太った人、痩せた人、背の高い人、低い人がいます。更に、目の不自由な人、脚が不自由な人、耳が聞こえない人……などなど本当に多くの人たちがいて、独自の考え方や暮らし方、個性を持っています。


 人間が誰でも使う商品で、このような人たちが、特別な苦労をすることなく使うことができる普遍的なデザインの商品を作ろうとする考え方が「ユニバーサルデザイン」なのです。

 これは、年齢や、男女、大人と子どもの違いや障害の有無などにかかわらず、できるだけ多くの人が簡単に安全に商品を利用できるようにデザインしようとする考え方です。

 従来であれば、商品はそれを作る企業の都合で作られてきました。そのため、ユーザーから見ると、必ずしも使いやすくなく、安全でもなく、美しくもないような商品が多かったのです。


 しかし、ユニバーサルデザインの考え方は、商品はそれを作る側の都合で作るのではなく、それを利用する人の側に立って設計し作るのです。

 この考え方は、米国、ノースカロライナ州立大学のロン・メイス博士らによって、広く世界に呼びかけられました。これが「ユニバーサルデザイン」です。

 ユニバーサルデザインには、全部で7つの原則があります。どの商品もこのような原則に則って設計し製作すれば、利用者は安心して使うことができるようになります。

 このページでは、この「ユニバーサルデザイン」の原則や、市販商品の中にある適用例などを眺めてみたいと思います。尚、ユニバーサルデザインのことを英語の略号から「UD」と書くこともあります。



ユニバーサル・デザイン
ユニバーサルデザインの7原則

 「ユニバーサルデザイン」の基本思想の提唱者は、アメリカのロン・メイス博士ですが、彼が中心となって全世界に呼びかけた、7つの原則と呼ばれるものがあります。

 ロン・メイス博士の7原則は、新しい道具や商品を開発上で重要な考え方ですが、彼はこの考え方は、製品自体ではなく、生活環境やコミュニケーションなどさまざまな場面で広く展開するよう唱えました。

 商品などを設計する上で非常に重要な7原則をここに紹介します。

〔原則1:公平性〕

 使う人がだれであろうと、公平に操作できること。すべての人が、いつでもどこでも、同じように使いこなすことができる。

〔原則2:自由度〕

 使用するときの自由度が高いこと。たとえば、右ききの人でも、左ききの人でも、思いどおりに使える。

〔原則3:簡単性〕

 使い方がとっても簡単であること。ひと目見ただけでも、すぐに使い方が理解できるわかりやすい作り。

〔原則4:明確性〕

 わかりやすい情報で理解しやすい。使う人の知りたいことが、わかりやすくていねいに説明されている。

〔原則5:安全性〕

 使うときに安全、安心であること。うっかりミスで、まちがった使用をしても、できるかぎり危険につながらない。

〔原則6:持続性〕

 使用中からだへの負担が少ない、少ない力でも使用ができること。長い時間使っても、どんなかっこうで使用しても、疲れにくい。

〔原則7:空間性〕

 だれにでも使える大きさ、広さがある。使う人の大きさや、姿勢(しせい)、動きに関係なく、ラクに使いこなすことができる。



〔実例1:自動ドア〕

 人々が最もよく知る、あるいは感じるユニバーサルデザインの代表格は、何といっても自動ドアではないでしょうか。

自動ドア(写真出典:郡山市公式ウエブサイト)

 ひと度、街にでれば、様々な商店があり、オフィスがあり、そこに入ろうと近づけば、自動的にドアが開きます。現在では素晴らしい性能のため、何のためらいもなくドアに近づけます。

 駅前でタクシーに乗ろうとすれば、利用者からみればドアが自動的に開いてくれます。でも、これは運転手が操作して開けてくれているのですから、自動ドアといえるのかどうかちょっと疑問も残りますが。

〔実例2:水道の蛇口〕

 いろいろな公共施設ならどんな場合でもトイレがあって、必ず蛇口があります。手動で水を出す必要があることも多いですが、大きな公共施設のトイレの蛇口なら、手を差し出すだけで自動的に水が出てきます。

水道の蛇口(写真出典:郡山市公式ウエブサイト)

 手に障害のある人や、握力のない人、あるいは荷物を持っている人にとってはとても簡単に操作でき助かります。

〔実例3:ピクトグラム(絵文字)〕

 駅や、デパート、そして公共施設などで非常口がどこにあるか、トイレは何処にあるかということは誰にとっても重要で気にかかることです。

 こんなとき、ピクトグラム(絵文字)表示が活躍します。トイレの場所などはほぼ万国共通の絵文字で表示されるので、外国人でもあまり困ることがありません。

ピクトグラム(写真出典:郡山市公式ウエブサイト)

 最近では、非常口やトイレの絵文字は全世界共通になっているものが多い半面、交通標識などでは、まだまだ不十分なものが沢山あります。

 特に日本では、当たり前の温泉マークが外国人には意味不明だったり、トイレで用済み後に水を流すハンドルの記号が日本国内でもまちまちで迷ううことが多いですね。それどころかデパートのトイレでさえ、ハンドルがどこにあるのか判らないなんてこともしばしばです。日本国だけでも統一して欲しいものです。