レーシックの手術では、角膜の表面の一部を薄く削り、その一部をめくってフラップと呼ばれる蓋状のものを作ります。そこにエキシマ・レーザーを照射して、角膜表面の一部を蒸散させます。その後、めくってあったフラップを元の位置に戻します。フラップはほんの2~3分ほどで自然接着します。
角膜中央部を蒸散させたことで、角膜の中央部が薄くなって角膜の曲率が下がり、近視が矯正されます。検眼データに対応してレーザー照射の条件を調節することで、近視ばかりでなく、乱視の矯正も可能となります。
この手術は、特別な痛みを伴うこともなく手術が終わると直ぐに視力は良好な状態になります。また、入院の必要もなく日帰り手術が可能です。メガネが不要になることから、スポーツ選手や有名人、芸能人をはじめ、列車の運転手や警察官、自衛官などのように、ある程度の視力を必要とする職業に就く人たちが多く手術を受けています。もちろん、とても多くの一般の方もこの恩恵にあずかっています。
レーシックの手術には、健康保険制度は利用できず、いわゆる自由診療となるので、医院やクリニックのよって手術料は大きな幅があります。現実の費用は片方の目だけで数十万円は必要となります。ただし、生命保険化入者であれば、条件により「レーザー角膜屈折矯正手術」により手術給付金が支払われることもあるので、生命保険会社に確認することが必要です。
レーシックによる視力矯正は、多くの利点があるが、一方で欠点が全くないわけではありません。手術を受ける場合には、このあたりはよく理解しておく必要があります。下の表で利点・欠点をまとめてみました。
この表を見ると、欠点の数がとても多くて心配になる方もいるかと思いますが、それらのリスクは必ず起こるということではなく、そのような可能性があるというに過ぎません。従って、手術を受けるのであれば、信頼でき実績のあるクリニックなどを選ぶというのが最良の方法と思われます。
余談ですが、プロゴルファーのタイガー・ウッズ選手が手術を受けて、ゴルフの成績がよくなったとの報告があり、多くのゴルファーや野球選手などが後に続いたとの話があります。
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