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〔う〕で始まる諺 |
〔う〕で始まる〔諺〕には、多くのものがあります。これらの中で、次に示す諺などは真実を微妙に言い当てていて面白く、頻繁に耳にします。 |
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うお |
●魚心あれば水心 (うおごころあればみずごころ)
魚心あれば水心とは、相手が好意を示してくれるなら、こちらも好意を示して接しようというたとえ。 |
うし |
●牛に引かれて善光寺参り (うしにひかれてぜんこうじまいり)
牛に引かれて善光寺参りとは、思いもしなかったことや偶然の他人の誘いで、よい方に導かれることのたとえ。 |
●牛は牛連れ、馬は馬連れ (うしはうしづれ、うまはうまづれ )
牛は牛連れ、馬は馬連れとは、似た者同士や気の合う仲間は自然に集まりやすいことのたとえ。また、そのような仲間同士で何かを行えば、自然とうまくいくというたとえ。 |
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●氏より育ち (うじよりそだち)
氏より育ちとは、人の人格は、家柄がよいだけで決まるものではなく、教育や環境によって良くも悪くもなるというたとえ。 |
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●牛を馬に乗り換える (うしをうまにのりかえる)
牛を馬に乗り換えるとは、劣るものを捨て去り、より優れたものに切り替えることのたとえ。また、自分には不利なものから、より有利なものに乗り換えることのたとえ。 |
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うそ |
●有相執著 (うそうしゅうじゃく)
形ある現象の姿にとらわれる心。それらが一切皆空であることを悟らないで執着心を起こすこと。 |
●嘘から出た実 (うそからでたまこと)
嘘から出たまこととは、嘘のつもりで言い出したことが、偶然のめぐり合わせで本当のことになってしまうたとえ。冗談で言ったことが、真実になってしまう偶然。 |
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●嘘も方便 (うそもほうべん)
嘘も方便とは、嘘をつくのは良くないこととはいえ、時と場合により嘘をつくことが必要となることもあるということ。 |
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うと |
●独活の大木 (うどのたいぼく)
独活の大木とは、図体ばかり大きくてものの役にも立たない人のたとえ。 |
うの |
●鵜の真似をする烏 (うのまねをするからす)
鵜の真似をする烏とは、自分の能力をよく考えもせず、みだりに人真似をすれば必ず失敗することのたとえ。 |
●鵜の目鷹の目 (うのめたかのめ)
鵜や鷹が餌を求めて熱心に獲物を探そうとするさま。また、そのときの鋭い目つき。 |
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うま |
●馬の耳に念仏 (うまのみみにねんぶつ)
馬の耳に念仏とは、いくら教えを説いても、意見をしても全く効き目のないことのたとえ。 |
うり |
●売り言葉に買い言葉 (うりことばにかいことば)
売り言葉に買い言葉とは、相手の暴言に応じて、同じような調子で言い返すことのたとえ。 |
●瓜の蔓に茄子は生らぬ (うりのつるになすびはならぬ)
瓜の蔓に茄子はならぬとは、ごく普通の親からは天才のような非凡な子は生まれないことのたとえ。 |
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うわ |
●噂をすれば影がさす (うわさをすればかげがさす)
噂をすれば影がさすとは、知人の噂話をしていると、そこに当の噂の本人がひょっこり姿を現わすことがあるということ。 |
うん |
●雲泥の差 (うんでいのさ)
雲泥の差とは、非常に大きな違いがあること、驚くほどにかけ離れていることのたとえ。 |