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〔さ〕で始まる諺

　〔さ〕で始まる〔諺〕には、多くのものがあります。これらの中で、次に示す諺などは真実を微妙に言い当てていて面白く、頻繁に耳にします。

　「歳月人を待たず」
　「先んずれば人を制す」
　「猿も木から落ちる」
　「三度目の正直」

　人生の吉凶とか禍福は、時々刻々に変転し、予測などできないものだというたとえ。

　今日、幸運だったと思ったことが明日の不幸につながることになったり、逆に今日の不幸が明日に大きな幸運のもとになったりするのだから、何かあっても、安易に喜んだり、悲しんだりしてはいけないということ。

　『人間万事　塞翁が馬』ともいう。

　才知のすぐれた男子と、美人の誉れ高い女子。理想的な男女のこと。

　金持ちでなければ心配や悲しみは少なく、気楽なものであるということ。

　稼ぐことをせず、ぶらぶら遊んで募らしていれば、山のようにある財産もやがては使い果たしてしまうものだという意味。

　何度も頭を下げること。

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