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〔き〕で始まる諺



 〔き〕で始まる〔諺〕には、多くのものがあります。これらの中で、次に示す諺などは真実を微妙に言い当てていて面白く、頻繁に耳にします。

 「聞いて極楽見て地獄」
 「木に竹をつぐ」
 「窮鼠猫を噛む」
 「聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥」


あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行
 
かきくけこ
 
〔珠玉のことわざ〕
窮鼠猫を噛む
(きゅうそねこをかむ)

 窮鼠猫を噛むとは、弱い者でも絶体絶命にまで追い詰めてしまうと、異常な力を出して反撃することがあるから、相手が弱くても逃げ場のないところまで追い込んではいけないという戒め。

 追い詰められ逃げ場を失った鼠は、生きるために必死になって猫に噛みつくこともあるということから。

 「窮鼠反って猫を噛む」とも書かれる。

 

諺 〔諺〕とその内容。
きい 〔聞いて極楽見て地獄〕
 (きいてごくらくみてじごく)



きえ 〔気炎万丈〕
 (きえんばんじょう)

 意気込みが他を圧倒するほど盛んであること。

きか 〔奇貨居くべし〕
 (きかおくべし)



きし 〔雉も鳴かずば撃たれまい〕
 (きじもなかずばうたれまい)



〔机上の空論〕
 (きじょうのくうろん)

 頭の中だけで考えられた、実際には役立たない議論や計画のたとえ。

〔机上之論〕
 (きじょうのろん)

 机の上だけで議論をしても実際には役に立たないこと。

きて 〔木で鼻を扱くる〕
 (きではなをくくる)



きに 〔木に竹を接ぐ〕
 (きにたけをつぐ)



〔木に縁りて魚を求む〕
 (きによりてうおをもとむ)



きの 〔昨日は人の身今日は我が身〕
 (きのうはひとのみきょうはわがみ)



〔木の実は本へ落つ〕
 (きのみはもとへおつ)



きは 〔気は心〕
 (きはこころ)



きゆ 〔九死に一生を得る〕
 (きゅうしにいっしょうをえる)



〔牛耳を執る〕
 (ぎゅうじをとる)



〔窮すれば通ず〕
 (きゅうすればつうず)



〔窮鼠猫を噛む〕
 (きゅうそねこをかむ)

 窮鼠猫を噛むとは、弱い者でも絶体絶命にまで追い詰めてしまうと、異常な力を出して反撃することがあるから、相手が弱くても逃げ場のないところまで追い込んではいけないという戒め。

 追い詰められ逃げ場を失った鼠は、生きるために必死になって猫に噛みつくこともあるということから。

 「窮鼠反って猫を噛む」とも書かれる。

きよ 〔凝思寂聴〕
 (ぎょうしじゃくちょう)

 ひっそりとした孤独の境地にあって、自然と静かに観照しあいながら、沈思黙考する心境。

〔渠成って水至る〕
 (きょなってみずいたる)



〔漁夫の利〕
 (ぎょふのり)



きり 〔義理人情〕
 (ぎりにんじょう)

 人付き合いの基本観念で、正しい付き合い方の道理。

〔騏驥も老いては駑馬に劣る〕
 (きりんもおいてはどばにおとる)



きん 〔金時の火事見舞い〕
 (きんときのかじみまい)