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〔た〕で始まる諺



 〔た〕で始まる〔諺〕には、多くのものがあります。これらの中で、次に示す諺などは真実を微妙に言い当てていて面白く、頻繁に耳にします。

 「大事の前の小事」
 「大は小を兼ねる」
 「高みの見物」
 「宝の持ち腐れ」


あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行
 
たちつてと
 
〔珠玉のことわざ〕
宝の持ち腐れ
(たからのもちぐされ)

 役に立つものや、優れた才能や手腕を持っているのに、それを活用しなかったり、その力を発揮せずにいることのたとえ。

 価値ある宝物を所有していながら、その使い道を見出せなかったり、出し惜しみして少しも役立てることなく、結局腐らせてしまう意味からでたたとへ。

 

諺 〔諺〕とその内容。
たい 〔大海は芥を択ばず〕
 (たいかいはあくたをえらばず)



〔大疑は大悟の基〕
 (たいぎはたいごのもと)



〔大賢は愚なるが如し〕
 (たいけんはぐなるがごとし)



〔大山鳴動して鼠一匹〕
 (たいざんめいどうしてねずみいっぴき)



〔大事の前の小事〕
 (だいじのまえのしょうじ)



〔鯛の尾より鰯の頭〕
 (たいのおよりいわしのあたま)



〔大勇は闘わず〕
 (たいゆうはたたかわず)



〔大欲は無欲に似たり〕
 (たいよくはむよくににたり)



たか 〔宝の持ち腐れ〕
 (たからのもちぐされ)

 役に立つものや、優れた才能や手腕を持っているのに、それを活用しなかったり、その力を発揮せずにいることのたとえ。

 価値ある宝物を所有していながら、その使い道を見出せなかったり、出し惜しみして少しも役立てることなく、結局腐らせてしまう意味からでたたとへ。

たけ 〔多芸は無芸〕
 (たげいはむげい)



〔竹屋の火事〕
 (たけやのかじ)



〔竹薮に矢を射るよう〕
 (たけやぶにやをいるよう)



たさ 〔他山の石〕
 (たざんのいし)



たせ 〔多勢に無勢〕
 (たぜいにぶぜい)



たた 〔多々益々弁ず〕
 (たたますますべんず)



〔畳の上の水練〕
 (たたみのうえのすいれん)



たつ 〔立つ鳥跡を濁さず〕
 (たつとりあとをにごさず)



たて 〔立て板に水〕
 (たていたにみず)



〔蓼食う虫も好き好き〕
 (たでくうむしもすきずき)



たな 〔棚から牡丹餅〕
 (たなからぼたもち)



たに 〔他人の疝気を頭痛に病む〕
 (たにんのせんきをずつうにやむ)



たひ 〔旅の恥は掻き捨て〕
 (たびのはじはかきすて)



〔旅は道連れ世は情〕
 (たびはみちづえよはなさけ)



たま 〔卵に目鼻〕
 (たまごにめはな)



〔玉に瑕〕
 (たまにきず)



〔たまに出る子は風に逢う〕
 (たまにでるこはかぜにあう)

 ふだんは家に閉じこもっている子が、たまたま外出する時に限って大風が吹く。めったにしないことをすると、失敗したり不運なことにぶつかったりするものだというたとえ。

たん 〔短気は損気〕
 (たんきはそんき)