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〔お〕で始まる諺



 〔お〕で始まる〔諺〕には、多くのものがあります。これらの中で、次に示す諺などは真実を微妙に言い当てていて面白く、頻繁に耳にします。

 「大船に乗ったよう」
 「大ぶろしきを広げる」
 「小田原評定」
 「鬼に金棒」


あ行か行さ行た行な行
は行ま行や行ら行わ行
 
あいうえお
 
〔珠玉のことわざ〕
鬼に金棒
(おににかなぼう)

 鬼に金棒とは、ただでさえ強いものに、一層の強さが加わることのたとえ。

 元々強い鬼に、鉄の棒のような強力な武器を持たせたら、ますます強くなって立ち向かうことなどできなくなる。このように、元々強いものが更に何かを得て、ますます強くなることをいう。

 

諺 〔諺〕とその内容。
おい 〔お医者様でも草津の湯でも〕
 (おいしゃさまでもくさつのゆでも)

 恋わずらいは医者でも温泉でもどうにもならないこと。

おか 〔傍目八目〕
 (おかめはちもく)



おく 〔奥歯に物が挟まる〕
 (おくばにものがはさまる)



おこ 〔驕る者久しからず〕
 (おごるものひさしからず)



おた 〔小田原評定〕
 (おだわらひょうじょう)



おな 〔同じ穴の狢〕
 (おなじあなのむじな)



〔同じ釜の飯を食う〕
 (おなじかまのめしをくう)



おに 〔鬼が出るか蛇が出るか〕
 (おにがでるかじゃがでるか)



〔鬼が笑う〕
 (おにがわらう)



〔鬼に金棒〕
 (おににかなぼう)

 鬼に金棒とは、ただでさえ強いものに、一層の強さが加わることのたとえ。

 元々強い鬼に、鉄の棒のような強力な武器を持たせたら、ますます強くなって立ち向かうことなどできなくなる。このように、元々強いものが更に何かを得て、ますます強くなることをいう。

〔鬼の居ぬ間の洗濯〕
 (おにのいぬまにせんたく)

 こわい人やうるさい人がいない間に、くつろいで息抜きをすることのたとえ。

〔鬼の首を取ったよう〕
 (おにのくびをとったよう)



〔鬼の念仏〕
 (おにのねんぶつ)



〔鬼の目にも涙〕
 (おにのめにもなみだ)



〔鬼も十八番茶も出花〕
 (おにもじゅうはちばんちゃもでばな)



おひ 〔帯に短し襷に長し〕
 (おびにみじかしたすきにながし)



おも 〔思い内にあれば色外に現る〕
 (おもいうちにあればいろそとにあらわる)

 心に思っていることがあれば、それは自然と表情や動作に現われること。

おほ 〔溺れる者は藁をも掴む〕
 (おぼれるものはわらをもつかむ)



おや 〔親の心子知らず〕
 (おやのこころこしらず)



〔親の光は七光り〕
 (おやのひかりはななひかり)



おん 〔女賢しうて牛売り損なう〕
 (おんなさかしゅうしてうしうりそこなう)



〔女三人寄れば姦しい〕
 (おんなさんにんよればかしましい)